自社の強みを知る6つの方法!【フレームワーク・採用戦略】

あなたの会社の強みはなんですか?

「柔軟な働き方」「将来性のある事業」「働きやすい社風」。

さまざまあると思いますが、それは本当に自社の強みといえるでしょうか。「自社ならではの強みを知る」ことは、採用における大切なプロセスです。

自社の事業や理念をよく理解し、それをふまえた将来性やアピールポイントを効果的に発信することで、多く求職者の目に止まります。

そのためには、分析した自社の強みや課題を可視化し、経営戦略を立てることも重要です。

本記事では、自社の強みを知るための方法をご紹介します。ぜひご参考にしてください!

目次

1.自社をよく知る

欲しい人材を採用するためには、どういう理念があり、それに基づいたどんな事業を展開しているのかなど、自社についてよく知ることが大切です。

自社の事業内容や理念を正確に伝えることで、そこに共感する、社風に合う人材が集まります。

自社を知る際には、まずミッションやバリューなどを整理し、経営戦略を理解する作業が必要でしょう。その際、採用チームだけでなく、経営陣や現場の社員など、多くの社員にヒアリングすることが大切です。

経営陣の目線に立つことで、自社の未来を見据えた採用活動が行えます。また、現場で働く人間だからこそ分かるそのポジションならではの魅力もあるはずです。

自社の事業や理念を理解すると、自ずと自社の強み将来性といった、アピールポイントが見えてきます。採用サイトや求人広告では、そういったアピールポイントを積極的に発信していきましょう。

2.自社の将来性を考える

自社の将来性を考えることは、強みを知ることに直結します。

多くの就活生が企業選びで重要視しているのは、将来性があるかどうかです。伸びている業界、魅力的な事業戦略に惹かれるのは当然のことでしょう。

採用担当者が自社の10年後・20年後の会社のビジョンを考えることで、自ずと自社の強みを見出すことにつながります。自社の将来性は、経営陣にヒアリングをしたり、実際に事業戦略に関わることで見えてくるでしょう。

また、世の中のトレンドや動向を知り、自社がどういう立ち位置なのか知ることも大切です。世間に関心を持ち、ニュースや新聞を日常的にチェックしてみるのも良いでしょう。

3.自社の「あたり前」を見直す

自社の「当たり前」のなかに、大きな強みが隠れていることも多くあります。そのため、自社の根本を探る作業をしてみることをおすすめします。

競合他社があるなかで自社が生き残ってきたのには、ほかには負けない理由があるはずです。

「他社に負けない何か」は、社員にとっては「当たり前」のことかもしれません。

「自社で作っている部品がF1レーシングカーに使われている」

「人工衛星に搭載されているシステムを作っている」

「実は○○事業の先駆けである」

「自社の技術が世界で活用されている」

自社がここまで続いた理由であり、この先10年、20年後も続いていくであろう可能性を示すことが大切です。

4.第三者に聞く

自社の強みを第三者に聞いてみるのも効果的です。

社員にとって自社の強みは「当たり前」になっており、うまく求職者に魅力を伝えるのが難しいのではないでしょうか。

取引先や家族、友人など第三者に自社に強みを聞くことで、客観的でありながら根本的な強みを見出すことができるはずです。

「うちの会社って正直、何が強みだと思う?」

「うちの会社ってどういう会社に見える?」

ざっくばらんに質問してみることで、自分では思いもよらないような意外な強みを発見できるかもしれません。

また、自社の強みを本格的に探るなら、専門性の高い経営コンサルタントなど、外部のプロに頼むのも一つの手でしょう。より採用戦略を見据えた強みを見つけたい場合におすすめです。

5.フレームワークを使って分析する

フレームワークを使って、自社の強み・弱みを分析することも大切です。フレームワークは、意見やアイデアを分類・整理し、効率よく採用戦略を立てるために使います。

ここでは、一般的に使われることの多い3つのフレームワークをご紹介します。

3C分析

3C分析は、「Customer(顧客)」「Company(自社)」「Competitor(競合)」の3つの要素を分析するフレームワーク。

分析した競合他社の強み・弱み、採用市場での立ち位置をまとめ、分かりやすく可視化できます。

要素分析項目
Company(自社)強み、弱み業界内のポジション採用手法過去の採用実績福利厚生給与認知度独自商品、サービスやりがい
Customer(求職者)有効求人倍率採用市場における候補者数求職者のニーズ、企業を選ぶポイント転職を意識する条件転職のタイミング
Competitor(競合)競合他社競合他社の採用手法競合他社の福利厚生競合他社の強み、弱み

SWOT分析

SWOT分析では、「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つの要素を分析します。

内部環境である自社の強み・弱みと、外部環境である機会と脅威を、プラス要因とマイナス要因に分けて分析。さらに自社理解が深まるでしょう。

要素分析項目
Strength(強み)待遇、福利厚生商材、サービス保有技術ノウハウ人材職場環境
Weakness(弱み)競合他社と比較し足りないもの
Opportunity(機会)認知度向上新規開拓数増加サービス立ち上げ事業開発
(プラス要因)
Threat(脅威)社会情勢法規制の強化業界の人材不足(マイナス要因)

5A理論

5A理論は、インターネットやSNSを用いて消費者の購買プロセスを把握するフレームワークです。

採用活動においては、求職者が自社を認知し内定に至り、その後周囲の家族・友人に入社を勧めるまでのプロセスを分析する作業を指します。

要素分析項目
Aware(認知)求人広告や採用サイトで企業を知る友人からの情報で企業を知る
Appeal(訴求)企業に関心を持つ企業で働きたいと思う
Ask(調査)ネットやSNSで企業の評判を調べる友人に企業について聞く求人広告に応募する
Act(行動)選考を受ける内定をもらう
Advocate(推奨)企業の評判や魅力をSNSに書く家族や友人に入社を勧める

フレームワークを使うメリット

フレームワークを使うことで、頭を整理し俯瞰で情報を見ることができるようになります。

フレームワークは、自社の強み・弱みを分析し、採用戦略を考えるためのものです。

ぼんやりと頭で思っていたことや、話し合いで出た意見・アイデアを実際に整理して書き出すことで、客観的に採用上の強みを把握することができるでしょう。

6.採用戦略を考える

自社の強みを分析し、フレームワークを使って整理したできたら、採用戦略を明確にしましょう。

採用戦略とは、自社の求める人材を採用するための戦略で、採用活動における基準や方針を決める作業です。

「どんな人材を採用するか」という基準を決めるためには、経営層や現場との連携も大切です。そのため、できれば採用チームだけではなく、社内全体で採用戦略を立てられるのがベスト。

そして採用戦略が決定したら、それを実行するために自社の強みをどうアピールしていけば良いかもよく話し合いましょう。

まとめ

以上、自社の強みを知るための方法をご紹介しました。

まずは自社についての理解を深め、さらに根本を見直し将来性を考えます。

そのうえで強みを分析できたら、採用戦略を考え、それを可視化させることで効果的に求職者にアピールできるようになるでしょう。

強みや経営戦略を考える際は、採用チームだけでなく、社員や取引先、老若男女、なるべく多くの層にヒアリングすることで客観的な意見が集まります。

自社の強みを見出す作業は多くのプロセスがあり確かに大変ですが、一つひとつ地道にこなすことで、有益な採用活動が実現するはずです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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